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AIを検索窓だと思って、単語で話しかけていた
使い始めの頃、検索エンジンの癖のまま単語を並べて、そっけない答えにがっかりしていました。目的と背景と相手を渡すだけで答えが変わる、会話としての頼み方を紹介します。
AIを使い始めた頃の自分の入力履歴を見ると、少し恥ずかしくなります。
「請求書 書き方」「メール 断り方 丁寧」。
検索エンジンに打ち込む言葉のまま、AIに話しかけていました。
返ってくるのは教科書みたいな一般論で、「たいしたことないな」というのが正直な第一印象でした。
いま思えば、たいしたことがなかったのは私の聞き方のほうです。
検索は「単語に合うページを探す」道具ですが、AIは「状況を渡すと考えてくれる」道具。
単語しか渡さなければ、一般論しか返ってきません。
道具が新しいのに、使い方が古いままでした。
転機は、ある断りのメールをAIに頼んだときです。
「メール 断り方」ではなく、事情をそのまま書きました。
「長い付き合いの取引先から値引きを求められた。関係は壊したくないが、今回は応じられない。角が立たない断りのメールを書いて」。
返ってきた文面は、ほぼそのまま送れる出来でした。
渡した情報の分だけ、答えは具体的になります。
それから、頼みごとには3点セットを付けています。
目的(何のために)、背景(どういう状況で)、相手(誰が読むのか)。
この3つを渡すと、同じ質問でも返ってくるものがまるで違います。
逆に、この3つを言葉にできないときは、その仕事を自分でもまだ整理できていないのだと分かります。
検索の癖は、思っているよりしぶといです。
私も半年くらいは、急いでいるときほど単語入力に戻っていました。
もし「AIって案外使えない」と感じているなら、疑う順番は道具より先に、話しかけ方かもしれません。
恥ずかしい入力履歴を積んできた私が言うので、たぶん間違いありません。