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一度に全部頼んで、全部やり直しになっていた
使い始めの頃は、長い指示を一度に渡して完璧な結果を期待し、期待外れに疲れていました。まずたたき台を頼んで途中で方向を直す、会話ならではの進め方を紹介します。
使い始めの頃の私は、AIへの依頼文を書くのに30分かけていました。
条件を全部盛り込んだ長い指示を一度に渡して、完璧な成果物が一発で返ってくるのを期待する。
返ってきたものが期待と違うと、また30分かけて指示を書き直す。
いま振り返ると、いちばん疲れる使い方をしていたと思います。
敗因は、最初に全部を決めようとしたことです。
実際には、成果物を見るまで、自分が何を求めているのか自分でも分かっていませんでした。
「これじゃない」は、見て初めて言えるのです。
だったら、早く見るほうがいい。
いまは順番を変えています。
最初に頼むのは、完成品ではなく「たたき台」か構成案。
方向が合っているかをそこで確かめて、違えば一言で直します。
「2案目の方向で。もっと砕けた言い回しに」。
この繰り返しのほうが、長文の指示一発より、早く確実に着地します。
途中で口を挟むことに、最初は罪悪感みたいなものがありました。
人間相手なら、言うことを途中で変えるのは悪い客だからです。
でもAIは、何度やり直させても嫌な顔をしません。
遠慮なく方向転換できるのは、人間にはないAIの長所です。
使わない手はありません。
長い指示を書く30分より、短いやり取りを5往復。
完璧な発注者になろうとするのをやめたら、AIは急に使いやすくなりました。
最初の指示は6割の出来でいい。
残りの4割は、途中の会話で埋まっていきます。