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そのコードの安全、誰が確かめていますか——Claude Securityという新顔
AnthropicがClaude Code向けの脆弱性スキャナー「Claude Security」をベータ公開した。AIにコードを書かせる時代に、その安全性を誰がどう確かめるのかという話。
「このコード、誰がチェックしたんですか」——最近、そう聞かれて即答できる人は減っている気がします。
AIに下書きを書いてもらい、人がそれを整えて世に出す。
そんな進め方が、この一年でずいぶん当たり前になりました。
けれど便利さの裏で、私はふと思うのです。
書く速さは上がったのに、確かめる速さは追いついているのだろうか、と。
Anthropicは2026年7月22日、Claude Code向けに「Claude Security」というプラグインをベータ公開しました。
ターミナルから直接、コミット前の差分だけをその場でスキャンしたり、リポジトリ全体を通しで監査したりできる機能です。
単純なパターン照合ではなく、複数のファイルにまたがる文脈を読んでインジェクションや認証回避、メモリ破損、ロジックの穴のような深刻な脆弱性を洗い出す設計になっています。
面白いのは、見つけた候補をそのまま報告しない点。
到達可能性・影響範囲・既存の防御という三つの視点で独立に検証し、多数が一致したものだけを報告に残す、いわば身内での査読を挟んでから人に見せる作りです。
見つかった脆弱性には修正パッチも提案されますが、それが自動で適用されることはありません。
この仕組み、いきなり出てきたわけではありません。
今年2月に研究段階の限定プレビューとして生まれ、4月にはエンタープライズ向けの公開ベータへ進み、そして7月にようやく有料プランの全ユーザーへと門戸が開かれました。
半年近くかけて、じわじわと対象を広げてきたわけです。
効くかどうか分からないものを急いで全員に配るのではなく、確かめながら広げる。
その慎重さに、私は少し安心します。
AIが書くコードの量は、これからも増えていくはずです。
だとしたら、それを疑う目の方も一緒に育てておかないと釣り合いが取れません。
Claude Securityがすごいのは、たぶん脆弱性を見つける精度そのものより、「AIに書かせたら、AIにも確かめさせ、最後は人が決める」という順番を当たり前の工程に組み込んだところではないだろうか。
私たちも日々コードと向き合う身として、書く手だけでなく確かめる手も、もう一段育てていきたいと思います。