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OpenAI、「GPT-6 Astra」の提供を開始——自社の枠組みで初の「Critical」認定、サイバー系の高度機能は当面制限
OpenAI が9月3日、新モデル「GPT-6 Astra」の提供を開始しました。
まず申請制のサイバーセキュリティプログラム「Daybreak」の参加企業に届き、そこから ChatGPT の Plus・Pro・Business・Enterprise、OpenAI API、Amazon Web Services へ順次広げるとしています。
同社はコンピュータ操作・ブラウジング・ソフトウェア開発・サイバーセキュリティ・科学・専門業務での性能を挙げていて、共同創業者のグレッグ・ブロックマン氏は「人がコンピュータでできることは何でもできる」と表現しました。
今回の発表で目を引くのは、能力そのものより慎重さのほうです。
OpenAI は自社の Preparedness Framework において、Astra のサイバーセキュリティ能力が初めて「Critical」の水準に達したと認定しました。
道具と権限がそろえば、人が一手ずつ指示しなくても未知の脆弱性を見つけて悪用の手口を組み立てられる、という判断です。
公開前の数週間は開発と公開の一部を意図的に遅らせ、悪用対策と監視の強化にあてたと説明しています。
評価の中身も公表されています。
既知の脆弱性から攻撃コードを作る ExploitBench では満点の100%。
訓練データへの混入を避けるため、直近に公開された V8 の重大な脆弱性20件で作り直した内部版でも、前世代の GPT-5.6 Sol より少ない出力トークンで高い成功率を出したとしています。
評価の途中でゼロデイ脆弱性を二つ自力で見つけて悪用の連鎖に組み込んでしまい、開発元へ報告中とのこと。
悪用側の高度な機能は既定では使えず、当面は限られたテスト参加者と防御目的の組織に絞って開放されます。
運営側として見ておきたいのは、利用者向けの注意書きのほうです。
安全側の監視が働くと、正当な作業まで速度を落とされたり、一時停止したり、止められたりする場合があると OpenAI 自身が認めています。
ChatGPT や Codex では確認を求められてから続行できますが、API 経由の場合はその時点で処理が止まります。
長い時間動かすエージェントを業務に組み込んでいるなら、途中で止まったときにどう受け止めるかを先に決めておいたほうがよさそうです。