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COLUMN

CMS選び・移行

CMSの選び方|比較表より先に見ておきたいプラグイン依存度

先週、知人の会社から相談を受けた。
使っているWordPressの主要プラグインが突然有料化され、年間の利用料が上がったという話だった。
似た相談は年に何度か耳にするが、CMSを選ぶ段階でこの手のリスクまで見比べている会社はあまり多くない。

プラグイン依存というリスクの正体

オープンソースCMSの強みは、必要な機能をプラグインで足していける自由度にある。
その裏返しとして、主要な機能を外部プラグインに預けている場合、開発が止まる・価格体系が変わる・後継プラグインへの乗り換えが必要になるといった事態を、自社ではコントロールできない。
比較表で「機能が豊富」と書かれているCMSほど、実は多くの機能を外部の開発者が管理するプラグインに頼っている場合がある。

自社製CMSでは何が変わるのか

私たちが開発しているコンテナは自社製のPHP CMSで、拡張のための仕組み(GC_Hookというフック機構)をコア側にあらかじめ用意している。
案件ごとの独自機能は、コアを直接書き換えるのではなく、この拡張点にプラグインや案件固有のコードとして足していく形をとっている。
コア本体の改修は自社で行い、バージョンを上げたうえで配布ツールで各案件に届ける流れになっていて、外部の開発元の都合に振り回されにくい。

実際にコアを1か所直したときに起きたこと

先月、AI関連の構造化データ(スキーマ)に対応する機能をコアに実装したとき、変更が波及した箇所は5つのファイルにのぼった。
案件のうち1つは独自に932行分のコードを積んでいたため、配布ツールで一括反映すると独自部分を壊してしまう状態だった。
このときは自動反映を見送り、影響箇所を1つずつ確認しながら手作業でマージする判断をした。
効率だけを考えれば自動反映のほうが早いが、独自拡張を壊すリスクのほうが大きいと判断した結果だった。
拡張の自由度と、コア更新のしやすさは、実はトレードオフの関係にあるのだと、この作業をしながら実感した。

選ぶときに見ておきたい3つの視点

比較表の機能数や料金だけでなく、次の3点を見ておくと後悔しにくいと思う。
1つ目は、主要機能がコア本体にあるか外部プラグイン頼みかという点。
2つ目は、コアを更新したときに自社の独自機能が壊れない仕組みが用意されているかという点。
3つ目は、そのCMSを提供している会社や開発体制が、何年もサポートを続けられそうかという点。
どれも導入した直後には見えにくく、数年運用してから初めて効いてくる違いだと思う。

比較表の丸の数では分からないこと

機能の丸の数を比べる比較表は分かりやすいけれど、その機能を誰が管理しているかまでは教えてくれない。
プラグイン依存の度合いは、実際に運用している人に聞くか、開発体制を自分で調べるまで見えてこない部分ではないだろうか。
CMSを選ぶときは、いま欲しい機能の数だけでなく、5年後もその機能を自分たちでコントロールできているかを、一度考えてみてほしい。

コンテナの拡張の仕組みについては、
プラグイン機構の機能ページで詳しく紹介している。

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